経歴

僕は科学コミュニケーターです。先端科学と社会のあいだに立って、研究をわかりやすく翻訳し、対話の場をつくり、SFの想像力を借りて「まだ存在しない技術との付き合い方」を先取りして考える——そんな仕事を2017年から続けています。掲げているのは、活動開始のときから変わらず「閉塞感のない社会」です。

キャリアの出発点は、科学コミュニケーションではありませんでした。NTTファシリティーズの技術職として、通信設備の省エネコンサルティングや電力設備の設計を担当していたのが最初の仕事です。そこで僕が仕掛けたのは、平均年齢55歳の部署で紙のマニュアルをタブレットに置き換えること。「誰にでも簡単に使えるマニュアル」を作り、タブレット片手に使い方を実演して回った結果、使用率は他部署の8倍になり、作ったマニュアルは全国展開されました。ついたあだ名は「立川のジョブズ」。このとき、「分かりやすく伝える」ことはそれ自体が専門技術なのだと知ったことが、科学コミュニケーターへの転身につながっています。

2017年10月からの5年間は、日本科学未来館の科学コミュニケーターとして、執筆・展示制作・イベント企画・研究推進のすべてを現場で経験しました。特別展「きみとロボット」やリアル脱出ゲーム「人類滅亡からの脱出」の制作、SF映画と研究者を掛け合わせた対話イベント「Cinema未来館」シリーズの企画・進行、SFプロトタイピングを使った参加型イベントの開発、RISTEXの研究プロジェクトへの参画——研究とエンタメと市民のあいだを行き来するなかで、「SFを使えば、まだ存在しない技術との関わり方を、市民自身が先取りして考えられる」という手法の核が形になりました。

2022年10月からは株式会社アラヤのサイエンスコミュニケーションチームリーダーを務めながら、ムーンショット目標1・金井プロジェクトのサイエンスコミュニケーターとして、SF×脳科学プロジェクト「Neu World」をプロデュースしています。あわせて慶應義塾大学 サイエンスフィクション研究開発・実装センター(訪問研究員)、日本大学RINGS、日本SF作家クラブにも所属し、研究・産業・創作の境界を横断しながら、この方法論を「空想科学コミュニケーション(Speculative Science Communication)」として体系化・発信しています。

所属

略歴

実績

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